映画 死霊館シリーズのネタバレなし総まとめ感想 一番怖いのはどれ? どんな順番で観よう?
もくじ
死霊館シリーズ
世界興行収入が1500億円を超えた「死霊館」シリーズ。
実在する心霊研究家・ウォーレン夫妻が扱った事件を題材にしたリアリティやストーリーの面白さ、そしてもちろんその恐さが人気の映画ですよね!
私自身ホラー映画で一番好きな作品は断然死霊館シリーズなんです!
でもインシディアスも好きです←というかホラー映画が好きです。
そこで今回一通り公開されている死霊館シリーズの感想と個人的に一番怖かった作品をご紹介していきたいと思います!
①死霊館 (2013)
出典元:https://www.imdb.com/title/tt1457767/
*予告映像
*ザックリあらすじ
ペロン一家が田舎の古い屋敷に引っ越し新たな生活を始めようとしていた。
ところがすぐにその家での奇妙な現象が始まる。愛犬が死に、四女のシンディの夢遊病がひどくなったり、
そこにいない誰かの気配を感じたりするようになったのだ。
不安になったペロン夫妻はウォーレン夫妻に調査を依頼する…。
ザックリ感想
まず題材自体が引っ越し先で起こる恐怖体験ということで割とポピュラーな舞台設定で入り込みやすいというのが魅力的です。
日本人には馴染みのないアメリカの屋敷は少し怖さの感覚が分かりずらかったりするのですが、
周りは何もない荒れ地のような場所にポツンと古い屋敷が建っているので、超不気味です。
また、静かな夜に時計の針の音が響くシーンなど細かなところももれなく恐く演出されていて、息をつく暇もないドキドキ感が満載で夜に観るとしばらく尾を引く恐さでした!
この映画はインシディアスと同じジェームズ・ワン監督によるものなのですが、
やっぱり音響や忍び寄る悪霊の影の描き方が本当に恐いです。
アメリカのホラーといえば、ドンッといきなりお化けが出てきてビビらせる方法が多い気がするのですが、
ジェームズ・ワン監督の作品ではすぐには悪霊は姿を現しません。
じっくりとその存在を観る側に知らせてきます。
うしろを人影が走って行ったりするなどして徐々に近づいてくる感じがめちゃめちゃ恐いです。
暗い所や明るい所の明暗の分け方もすごく不気味で引き込まれます。
音響に関してはこれもジェームズ・ワン監督特有なのかもしれませんが、
すごくアジア的な恐怖心をあおる音が流れてきます。
演出の仕方もじっくり悪霊が近づいてくるのがアジア的ホラー感があるんです。
これは彼がアジア系だからなのかは分かりませんが日本人が好きなホラーだと思いますよ~。
アナベル 死霊館の人形 (2014)
出典元:https://www.imdb.com/title/tt3322940/
*予告映像
*ザックリあらすじ
1967年。ミアとジョン夫婦はこれから新たな命を授かろうとしていた仲睦まじい夫婦だった。妊娠中の妻にジョンは古い人形をプレセントする。
そんなある日、隣に住む老夫婦がカルト宗教の信者に惨殺される事件がおこり、隣家であるミアたちの家にも侵入してきた女がミアの人形を抱き自殺した。
おぞましい記憶から逃れるため、夫婦は新たな場所で生活を始めるのだが、引っ越し先で荷ほどきをしていると捨てたはずのあの人形が出てくるのだった…。
ザックリ感想
この映画では前作のジェームズ・ワン監督は製作側に回り
監督はジョン・レオネッティが務めました。
前回と監督が違うというところは特に気にしていなかったのですが、
ほとんど演出に違いはなく前回の良いところをそのままにしていたのでびっくりしました。
この映画ではたびたび悪霊が女の姿で現れるのですが、そのシーンがすごく恐いです。
予告にもあるのでぜひ観てみてください!
展開としては前回のように悪霊がその存在を知らせ、危害を加えてくるというようなものなのですが、
ここにはウォーレン夫妻は出てきません。
代わりに神父や霊感のある黒人女性などがミアたちを助けようとします。
迫力ある除霊シーンやウォーレン夫妻が好きな方には少し物足りないクライマックスとなりますが、
それでも恐怖心をあおる演出は前回同様に細かく配慮されていますよ。
例えば、ミアたちが住んでいるのは10階建てくらいのマンションなんですが、
その舞台を効果的に使った演出がすごく魅力的でした。
前作の死霊館のような一軒家では描けないシーンも多く、そこも楽しめるポイントです。
しかし、演出は死霊館と同じく素晴らしかったのに対して、
ストーリーとしては死霊館の方が上かなと思います。
ウォーレン夫妻が除霊をするわけではないので迫力が少なく、前述したようにクライマックスに賛否が分かれていますね。
とは言っても、そういった悪い点は死霊館が良すぎたというところで目立つだけですね。
実際この映画をただ一本のホラー映画としてほかの作品と比べると上位に入る恐さです!
死霊館 エンフィールド事件 (2016)
出典元:https://www.imdb.com/title/tt3065204/
*予告映像
*ザックリあらすじ
舞台はイギリス。母子家庭で貧しいホジソン一家がエンフィールドの住宅街に引っ越してくる。
そしてすぐにその家での奇妙な現象が始まった。
次女ジャネットの夢遊病が始まり、朝目を覚ますといつも二階から一階に移動していることに気づいたり、ドアを強くノックする音が聞こえたりするようになるのだ。
遠く離れたアメリカでは、ウォーレン夫妻のロレインが不吉な夢を見てエンフィールドにいるおぞましい悪霊の存在を感じ取る。助けを求める家族を救うため二人はイギリスへと向かうのだった…。
ザックリ感想
この映画では監督にジェームズ・ワン監督が戻ってきます。
その時点でワクワクが止まらないのですが、
「人々がその”存在”を認めざるを得なかった、戦慄の実話」
というキャッチコピーでさらに期待度はマックスになります!
そしてその期待は裏切られたりしません!ストーリー性と恐さ、どちらも兼ね備えた映画です。
演出の面でいうとジャネットが寝ているときに起こる怪奇現象がもう本当に恐すぎます。
イギリスの家が舞台ということで日本人には馴染みのない西洋の家は恐さが伝わりずらかったりするのですが、
夜、家族皆が眠っている中一人だけ起きた時の静けさや不気味さ、は誰もが経験したことがあるものなので、
夜にジャネットが一人一階で目を覚ますシーンの演出がとにかく恐く感じます。
自分の家であるのにそう感じないような、悪夢の中にいるような演出が本当にうまい映画でした!
そしてこの映画では死霊館のシスターの主役であるヴァラクが登場しますし、
今度公開予定のスピンオフ作品の主役 へそ曲がり男も登場します。
キャラクターがとても強くてエンターテインメント性が高いホラーですよ。
エンフィールド事件は実際に起きた事件ということで本当の家を再現しているのですが、
その再現度もすごく高く、エンドロールで流れる実際の写真と見比べてみるのもホラー好きが楽しめるポイントですね!
アナベル 死霊人形の誕生 (2017)
出典元:https://www.imdb.com/title/tt5140878/?ref_=tt_rec_tti
*予告映像
*ザックリあらすじ
12年前に最愛の娘を亡くした人形職人の夫婦が住む寂しい館に、孤児院を追われたにぎやかな少女たちとシスターが招かれ、新たな生活が始まった。
不可解な現象が起き始める中、足の不自由な少女ジャニスは開かずの部屋の存在に気づく。
恐る恐る扉を開けるとその中には聖書に囲まれた人形アナベルがいた。
これまでの封印を解かれたアナベルの呪いが少女たちを襲い始める…。
ザックリ感想
この作品ではみんなが気になっていたアナベル人形の誕生の秘密が描かれます。
演出では、暗闇の中を白い服の少女が走り抜けたりするのですが、それがすごく不気味です。
手紙が悪霊から送られてきたり、階段についている電動車いすが動かなくなって焦らされたり、
斬新な怖がらせ方を使っています。
斬新な面もありつつ、かかしが出てきたり、屋敷の中の小さなエレベーターを使って逃げたりと古典的なホラーも混ざっていて、不気味度はいつもの死霊館シリーズの良さを発揮しています。
ホラーではいろんな人が被害にあって、そもそも悲しい話だとは分かっているのですが、
この映画は今までのシリーズの中で一番レベルの理不尽さです。(悪魔が相手なので見境ないのは当たり前ですが…)
まず、明らか逃げるのに苦労するであろう足の不自由な少女がターゲット、という時点で可哀そう感がすごいです。
しかもウォーレン夫妻もいない時代なので救いがないんですよ…!
観ていてつらくなってしまうシーンがいつもより多かったです。
ストーリーとしてはここであれと繋がるのか…!という興奮のあるクライマックスが待っているので、そこを楽しみにして頂きたいです。
死霊館のシスター (2018)
出典元:https://www.imdb.com/title/tt5814060/?ref_=nv_sr_1
*予告映像
*ザックリあらすじ
1952年ルーマニア。森の奥にある修道院で一人のシスターが何かを恐れ自らの命を絶つ。
事件の真相を追及するため、教会からバーク神父とシスターアイリーンが派遣される。
その修道院ではシスターたちがそこに存在する何かの気配に怯え毎日祈祷がされていた。
アイリーンもシスターたちに混ざり祈祷をするのだが、その修道院で過ごすうちにその邪悪な存在に気付き始める。
調査を続けていくなかで、徐々にそれはバーク神父たちに近づいてくるのだった…。
ザックリ感想
この作品は死霊館エンフィールド事件に登場したヴァラクのスピンオフ映画です。
あのヴィジュアルなので多くのファンが待ちに待っていた映画ですね!(もちろん私もめちゃめちゃ楽しみにしてました。)
演出についていうと、まず昔のルーマニアが舞台なので古いお城のような修道院を活用したシーンが恐いです。
例えば、お城なので今までの死霊館にはなかった暗い石造りの長い廊下がよく出てくるのですが、
そこをアイリーンがヴァラクから逃れようと走るシーンはこっちまでドキドキします。
シスターたちはキリスト教の聖なる服装をしているのにこの映画ではその姿が本当に不気味です。
割とどんでん返しな展開が入っていたりするので驚き要素もあるストーリーですよ!
けっこう最後の方にはガッツリヴァラクが観られるので、
ジェームズ・ワン監督のゾワゾワ不気味な感じが好きな方にはチープ感を感じる人もいるかもしれません。
また、主演のシスターアイリーン役はアメリカン・ホラー・ストーリーに出演しているタイッサ・ファーミガなので、ファンの方は彼女の可愛いシスター姿が楽しめますよ!
(彼女はウォーレン夫妻のロレイン役を演じるヴェラ・ファーミガの実の妹でもあります!)
どれが一番怖い??
さて、一通り今までの死霊館について感想をご紹介してきましたが、みなさんはどれが一番怖いと思いましたか?
それぞれ良さがあり違いがあって面白いのですが、
結論をいうと個人的に一番怖かったのは「死霊館 エンフィールド事件」です!
出典元:https://www.imdb.com/title/tt3065204/
まず死霊館シリーズの中では、やっぱりジェームズ・ワン監督による作品が恐さでもストーリーでも断トツなので、
他のアナベルやシスター物に比べると本筋の映画が勝ってしまいますね。
私はあまり監督には詳しくなく、観ただけで監督を当てられるほどマニアではありませんが、
そんな私でも彼の作品が他とは違うことが分かるぐらい、彼の監督したホラー映画は魅力たっぷりなんです。
では、なぜ死霊館でもエンフィールド事件の方なのかというと、
ヴァラクの登場シーンが本気で怖かったというのが大きな理由です。
廊下の奥にヴァラクが立っているシーンや、地下にでてくるシーンは怖すぎて鳥肌どころの騒ぎじゃありません…!
ただ、好みの違いなのですが、これぞアメリカンホラー!といったガッツリ驚かし系が好きな方は、アナベルやシスターの映画の方が好きだと思います。
反対に、日本やアジア的なじんわり不気味系ホラーが好きな方は、本筋の死霊館の方が好きなのではなのではないでしょうか。どちらかというと死霊館の方が後に引く恐さです。
どんな順番で観よう??
結構ながいシリーズで、これからも続くことが予想される死霊館シリーズ。
死霊館のシスターが出たことで、全部観てみようかなと考えている方も多いんではないでしょうか。
どんな順番で観ようか、死霊館のシスターだけ観ようか、という方もいるでしょう。
もちろん一作だけでも楽しめる映画ではあるのですが、
できれば公開された順番で全部観ていただきたいです…!
上で紹介した順番が公開された順なのでその順番で観ていただきたいんです。
時系列順で観る手もあるのですが、公開順で観ることで全部がつながっていく驚きが楽しめますよ!
最後に
今回は死霊館シリーズについてご紹介しました。
不気味ホラーという言葉がぴったりの日本人に合うホラーだと思います!
とにかくジェームズ・ワン監督の才能が光る作品なので、まだの方はぜひ観てみてください♪